ベイカレントの爆走、"ベイカレクローン"の台頭 ただいま絶好調!日系コンサルに新勢力現る

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

一般的なファームでは、伝統的にコンサルタントの最上位で経営層でもあるパートナーが直接、営業に行くことが多い。ベイカレントでは、自前の営業部門を持つことによって、幅広い顧客にアプローチができている。

国内企業であるため、グローバルファームのような本社へのロイヤルティー支払いがないこと、また柔軟な単価設定が可能なことなどから、競合よりも競争力のある単価を実現している。現在では単価差は縮まっており、企画から実装まで一気通貫でサービスを提供できるのが強みといえる。

「1プール制」で全員がコンサルに配属へ

何よりベイカレントが優秀な人材を引き付けるのは、「ワンプール制」と、高年収など待遇のよさだ。

通常のコンサル会社であれば、産業やテーマを基にしたマトリックス型組織である。ベイカレントでは全員がコンサル部門に配属され、プロジェクトごとに多様な案件に携わる。まだ専門性を決められない若手にとって、広範な領域に関われることは有意だろう。

今や報酬面でも劣らない。平均年収は1074万円(平均年齢31.4歳、2024年2月期)。中途採用では、現在の年収から100万円以上アップを提示したり、リファラル採用で知人を紹介した社員に多額の報酬を出したりしている。

次ページ阿部氏に代わる、新社長の北風氏とは?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事