「女の人も自分と同じ人間なんだ…!」53歳で初婚に至った大企業・理系エリート男性がついに気づいた”重大な事実”

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典明さんは3LDKの持ち家に住んでおり、由香さんの実家からも行き来しやすい場所にある。ただし、趣味のウィンドサーフィンの道具などが多く、最近はいずれ2人で住めるように片付けをしている。

「一緒に住んだ後もそれぞれの時間を大事にしようと話しています。彼には海があるので、私にも居場所が必要です。サテライトオフィスみたいな場所を確保して、人のキャリアなどを支援する仕事がしたいですね」

2人は「成熟婚」だ

そもそも由香さんは典明さんのどのへんを好きになったのだろうか。筆者が問いかける前に由香さんは答えてくれた。

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「出会ってから2年間は典明さんには彼女がいるんだと勘違いしていて、顔もタイプではないので恋愛感情はまったくありませんでした。でも、一緒にいて楽なんです。時間の積み重ねで気心が知れていき、今では信頼しています」

由香さんには「これをやろう」と思い立つと先走ってしまい、高速なマイペースで会話や物事をどんどん進める癖がある。典明さんは「ちょっと待って」とストップをかけることが少なくない。それも由香さんには心地がいい。

「言いすぎて典明さんがさすがに怒っているな、と思ったら、私も言い方を変えるようになりました。反省できるのでありがたいです」

今が幸せであれば、過去にあった悔いや悲しみは必要不可欠な土台のように思えるものだ。由香さんと典明さんは人生経験を踏まえてお互いを配慮しながら寄り添い、補完し合えている。この2人は「晩婚」というよりも「成熟婚」と言ったほうがふさわしい。

本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 ライター

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おおみや とうよう / Toyo Omiya

1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに入社するがわずか1年で退社。編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーライター。著書に『30代未婚男』(共著、NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『あした会社がなくなっても生きていく12の知恵』『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました。』(ともに、ぱる出版)、『人は死ぬまで結婚できる 晩婚時代の幸せのつかみ方』 (講談社+α新書)など。

読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京や愛知で毎月開催。http://omiyatoyo.com/

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