「女の人も自分と同じ人間なんだ…!」53歳で初婚に至った大企業・理系エリート男性がついに気づいた”重大な事実”

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「自分のことがよくわかっていなかった年齢で結婚をして、会話がないのでケンカのしようがなく、だから別れる理由もなくてズルズルと10年間も結婚していました」

自ら経営するお店の商品買い付けのために海外を行き来するようになり、外国人男性に大いにモテたと振り返る由香さん。あるとき既婚の外国人経営者とW不倫関係になり、嘘が下手な由香さんは雄一さんに離婚を切り出した。雄一さんは理由を詮索はせず、「これでお互いに自由になれるね」と言ってくれたという。

「握手をして円満に別れることができました。彼はそれから再婚して、今では2人のお子さんがいます。私としては親戚に子どもがいるような感覚ですね。会ったりはしませんが、お歳暮のやり取りが続いています」

彼女がいると勘違いしていたが…

アパレルショップの廃業時に負った借金があったが3年かけて完済。現在は大手メーカーの物流子会社で管理部門のサポート業務をしている。勤務先は横浜で、湾岸の好立地に集まる企業による親睦会があり、押し出しのいい由香さんは会社の代表としてイベント運営などに携わっていた。参加者の一人が典明さんである。

「多いときはビアガーデンを150人で貸し切ったりするので、典明さんとの初対面のことは覚えていません。知り合って3年後に、野毛の飲み屋で7人ぐらいで飲む機会がありましたが、そのときの印象も『社員証の写真と同じ顔だな』ぐらいです(笑)」

一方の典明さんは運営スタッフである由香さんのことを以前から認識していて、改めて一緒にお酒を飲んで「気さくで朗らかでよく話しかけてくれる」という印象を深めた。2人の職場は近いため、お昼休みに公園を散歩していると見かけることもあり、一緒にランチに行くようになった。そのときにはお互いに好意を持っていたのだろうか。「そうですね」と典明さんは認めるが、由香さんは「全然! 私は異性の友達と飲みに行くことも普通なので」と真顔で答える。典明さんは苦笑するしかない。

「私は典明さんには彼女がいるのだと勘違いしていたんです。何かの聞き違いだったのかもしれません。でも、そのうち土日も会うようになったので『彼女さんに悪いなー』と思っていました」

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