窪田:昔に比べると少し規制が緩くなっていて、最近では会社によってレーシックやコンタクトが認められているところもあるようです。ただ、視力の良さが重要なことに変わりはありません。
神保:パイロット以外でも、例えば自衛官がメガネやコンタクトだと不利です。極限状態でコンタクトを替えたりできませんから。
窪田:できないでしょうね。メガネやコンタクトレンズで矯正はできますが、それでも裸眼で見るほどのクオリティの高い視力は得られていません。というのも、メガネやコンタクトレンズを使うと「収差」といって、わずかなゆがみやズレが生じるので、生きるか死ぬかといった危険な現場で活動しなければならないような人たちにとっては、やはり裸眼の視力は最重要だと思います。
国家レベルの近視対策が必要
神保:そう考えると、裸眼の視力が良い人がどんどん少なくなっている状況は、安全保障の面からも心配ですね。
窪田:同感です。だからこそ、近視対策には国家レベルで取り組んでいく必要があるんじゃないかと。次回は、実際に国家プロジェクトとして近視対策を行っている中国の実情について、神保先生のご専門である安全保障の側面からも見ていきたいと思います。
(構成:安藤梢)
