iPad Air(M3)は迷ったら買うべき中核モデル コスパ高く万能、Apple Intelligenceにも対応

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採用されたM3チップセットは、iPadシリーズに搭載されるのは初めて。高性能コア4、高効率コア4の8コアCPUで、GPUは9コア、Apple Intelligenceの性能を左右するNeural Engine16コアという構成も従来モデルと同じ。

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ベンチマークテストは、定番のGeekbench 6とGeekbench AIで行った(写真:筆者撮影)

Geekbench 6で計測してみると、従来のM2モデルに比べて、CPU性能はシングルコアで16%、マルチコアで18%向上。GPUは10%の性能向上だが、ダイナミックキャッシング、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングとレイトレーシングなど、3Dグラフィックにおいて必要な処理に専用のエンジンを設けて処理能力を大幅に向上させているので、ゲームやリアルな映像を生成するCAD作業などに大きな力を発揮するはずだ。

Geekbench AIでNeural Engineの処理能力を計測すると、従来のM2モデルに対して、単精度で19%、半精度で33%、量子化で35%の性能向上を見ている。

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現行4モデルと、今回テストしたiPad Air(M3)の前モデルiPad Air(M2)のテスト結果。おおむねスペック通りの結果となっている(写真:筆者撮影)

その他、現行他モデルとの比較はご覧のとおり。iPad Pro(M4)の性能はやはり圧倒的だが、iPad Air(M3)の性能も最新モデルとして、十二分のものであることはおわかりいただけると思う。そして、iPhone 14 Proと同じチップセットを積むiPad mini(A17 Pro)の性能も、コンパクトなボディからは意外なほど高い。これはお買い得。iPad(第10世代)の性能は、ちょっと一段落ちるが、これは文教市場向けに低価格を維持するためと思えば仕方がないところか。Apple Intelligenceも動作しないが、それでも一般的なアプリはほぼ問題なく動くだけの性能はある。

新しく専用のMagic Keyboardが発売される

その他は、ボディデザイン、形状、寸法、ディスプレイ仕様、通信仕様などのほぼ同じ。iPhone 16/16 Proに搭載されたWi-Fi 7は搭載されず6Eのままだし、セルラーモデルにもiPhone 16eに搭載されたC1チップも搭載されない(こちらは採用されるとバンド数が減るが)。

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ケースとスタンドを兼ねるSmart Folio(13インチ用1万7800円)も用意される(写真:筆者撮影)
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