スタバ「紅茶専門店」に見るカフェ業界の"変容" コーヒーだけで拡大はもう難しい時代に…?

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日本で「非コーヒーチェーン」は根付くのか

とはいえ、やはり「非コーヒーカフェチェーン」が日本でシェアを広げる道のりはまだまだ遠いだろう。

ニセコ化するニッポン
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日本でカフェといえば「コーヒー」というイメージが強く、紅茶はその定番商品として根付いてこなかった。

時折、紅茶好き界隈で話に上がるのが「なぜティーチェーンは根付かないのか」という話題。そもそも日本の喫茶店文化がコーヒーと不可分だったことや、茶葉の種類の多さによる管理の難しさ、注ぎ方などのオペレーションの難しさなど、その原因はいろいろ考えられる。

だから、近年出店が増えている専門店も成功するかは未知数だ(ちなみにアメリカのスターバックスはかつて、紅茶専門店を出店したが、大量閉店を経験した過去を持っている。やはり紅茶をチェーンオペレーションで扱うのは難しいということか)。

ただ、先ほども書いた通り、現在は市場の飽和とインバウンドの抹茶人気という時代的な要因がある。これらの波に乗ることで、既存の喫茶店市場とは異なる展開もありうるかもしれない。

【もっと読む】いきなりステーキ「静かに黒字化」何が変わったか 急成長→凋落→ひっそり回復基調…その現状とは では、大量閉店が過去に話題となった「いきなり!ステーキ」が黒字化した背景について、チェーンストア研究家の谷頭和希氏が詳細に解説している。
谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家

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たにがしら・かずき / Kazuki Tanigashira

都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家。1997年生まれ。早稲田大学文化構想学部卒業、早稲田大学教育学術院国語教育専攻修士課程修了。「ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第三期」に参加し宇川直宏賞を受賞。著作に『ドンキにはなぜペンギンがいるのか』 (集英社新書)、『ニセコ化するニッポン』(KADOKAWA)、『ブックオフから考える 「なんとなく」から生まれた文化のインフラ』(青弓社)がある。テレビ・動画出演は『ABEMA Prime』『めざまし8』など。

X:@impro_gashira

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