彼は、1浪目の失敗をきっかけに、2浪目は自分に合う予備校をしっかりと調査し始めます。
「去年は親が見つけてきた予備校に入っただけで、塾の良し悪しを吟味していませんでした。中学の内容からしっかりやってくれて、進度を事細かにチェックしてくれる予備校を探して、高校の先輩が通った京都医塾に、自分も通うことを決めました」
関東から京都に移り、1人暮らしをはじめた彼は、入塾時に受けたテストの結果から、足りない部分を分析して教えてくれる予備校の仕組みに驚いたそうです。
「毎月、人によってカリキュラムが変わる『オーダーメイドカリキュラム』という仕組みが自分にとても合っていました。最低限必要な知識を教えてくれる塾オリジナルのテキストを何度も繰り返してやっていると、全統模試で平均的に偏差値60を取れるようになり、北里大学でもC判定が出ました」
医学部でB判定が取れるように
完全に予備校との水が合った彼は、A判定が出た学校こそなかったものの、最高偏差値では64~65を獲得し、私大の医学部でB判定を取れるまでに成長します。
「ここまで順調なら受かる実力はあるだろう」と考えて臨んだ2浪目の試験では、10校の医学部を受験し、北里大学・聖マリアンナ医科大学・藤田医科大学・川崎医科大学・杏林大学・岩手医科大学に合格し、見事に北里大学医学部への進学を決めました。
「1浪目はどこも受かる感覚がないまま受験に臨んでいましたが、2浪目は前年と比べて、解ける問題が明らかに増えて、実力がついた実感がありました。北里大学の合格発表は京都の鴨川の橋の上で見たのですが、結果を見て、つい叫びましたね(笑)。嬉しいというよりは、やっとこの受験地獄から解放されて大学に進めるという安心感・達成感のほうが大きかったです」
2浪で北里大学医学部に進んだ彼は、現在医学部の3年生として医師になるための勉強を重ねています。

浪人してよかったことを聞くと、「勉強での成功体験を作れたこと」、頑張れた理由については、「医者になりたいという強い気持ちがずっとあり、そしてそれを支え応援してくれる人がいたため」と答えてくれました。
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