東洋水産CM「他企業への延焼」一体なぜ起きたか 「交流した企業もNG」判定基準は厳しすぎるが…

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赤いきつね
東洋水産のウェブCMにSNS上で批判が集まり、相互フォローしている企業にまで「延焼」している(画像:YouTube「maruchanchannel」より)
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東洋水産(マルちゃん)のカップうどん「赤いきつね」のウェブ広告に、一部ネットユーザーから批判が集まり、いまでは周囲にも「延焼」しつつある。東洋水産とSNSで相互フォローしている企業に対しても、不買運動を呼びかける動きが見られるのだ。

企業が不祥事を起こした際に、その企業の商品・サービスをボイコットしようとする行為は、しばしば起こる。しかし今回の動きは、「交流した企業もNG」という判断基準であり、過去にあまり例を見ない状況になっている。

筆者は10年以上にわたり、ネットメディアの編集に携わってきた。SNSでの広報や、企業間コミュニケーションについても、それなりに眺めてきた経験から感じるのは、「中の人」と呼ばれるSNS戦略の難しさだ。

今回の事案は、その功罪の両面があらわになったものではないかと考えている。

女性描写が「性的だ」とSNS上で批判の声が上がる

まずは、「赤いきつね」をめぐる騒動を、簡単に振り返ってみよう。東洋水産は2025年2月6日、「赤いきつね」と「緑のたぬき」のウェブCMを公開した。

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