東洋水産CM「他企業への延焼」一体なぜ起きたか 「交流した企業もNG」判定基準は厳しすぎるが…

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どちらもカップ麺を食べるシーンをアニメーションで描いた作品で、「赤いきつね」は自宅でドラマを見ながらすする女性、「緑のたぬき」は学校で残業中にすする男性を主人公に据えた。

赤いきつね
「『だし』が美味いとホッとする。」をテーマに制作されたアニメーションCM(画像:YouTube「maruchanchannel」より)
赤いきつね
髪を耳にかける仕草(画像:YouTube「maruchanchannel」より)
赤いきつね
うどんをすする仕草。頬が紅潮している(画像:YouTube「maruchanchannel」より)
赤いきつね
お揚げを咥える仕草(画像:YouTube「maruchanchannel」より)

この広告について、当初は大きな批判は出ていなかったが、2月中旬よりSNS上でバッシングの声が上がり始めた。とくに「赤いきつね」バージョンについては、女性がすする口元がズームされる、頬が赤く染まるなどの描写が「性的だ」との理由から、一部ネットユーザーから「女性蔑視の広告だ」との指摘が出た。

一方で、SNS上では「過剰反応ではないか」「性的に見えるほうがおかしい」との反論も続出し、両者の主張は平行線となっている。

議論は飛び火して、「アニメーション制作に生成AIを使用しているのでは」との疑惑も上がった。

これについて、CM制作を手がけた企業は、そうした事実はないとして、「虚偽の情報を拡散する行為や、関係者に対する誹謗中傷は、当該個人の名誉を著しく毀損するものであり、看過できるものではございません」と発表している。

他企業へ延焼、不買運動を呼びかける人まで…

このような「延焼」が続くなか、強まりつつあるのが、東洋水産とSNSで相互フォローしている企業へのバッシングだ。

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