ベッセント米財務長官は28日、ブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで「和平協定を結びたくない指導者と経済協定を結ぶのは非常に難しい」と述べた。
ある欧州当局者は、ここで笑っているのはプーチン氏だけだと指摘。トランプ氏やバンス副大統領が称賛する「非自由主義的民主主義」を唱えるハンガリーのオルバン首相は「強者が平和を作り、弱者が戦争を作る」とX(旧ツイッター)に投稿した。
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非公開の見解だとして匿名を条件に語った1人の当局者によると、欧州は団結して事態の収拾に努めるだろうが、トランプ氏はウクライナを見限る決心をしたようだと述べた。他の複数の欧州当局者は、大統領執務室での決裂を不意打ちと表現した。
ゼレンスキー氏「われわれは平和を望んでいる」
スターマー英首相は緊張緩和を見込んでトランプ、ゼレンスキー両氏と電話で会談。同氏は前日、トランプ氏との会談で懸念されていたよりも良好な結果を得ていた。
ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首はソーシャルメディアに「われわれは良い時も困難な時もウクライナとともにある。われわれはこの恐ろしい戦争において、侵略者と犠牲者を混同してはならない」と投稿した。
ただ、2日に英国でゼレンスキー氏との会談を準備をする中、欧州勢はトランプ氏がロシアに有利な和平協定をウクライナに強要しようとした場合にどう対応するかという問題に直面している。
イタリアのメローニ首相は「必要なのは、米国、欧州諸国、同盟国が直ちに首脳会談を開き、ウクライナとともに今日の大きな課題にどう対処するつもりなのか率直に話し合うことだ」と述べた。
ゼレンスキー氏は28日遅く、FOXニュースに対し「われわれは平和を望んでいる」とし、トランプ氏との関係を修復できると確信していると発言。「しかし、われわれはウクライナの価値観や国民、自由を失うことはできない」と強調した。
著者:Jennifer A Dlouhy、Natalia Drozdiak、Alex Wickham、Andra Timu
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