外国人が「スーパーの弁当売り場」に殺到のなぜ? YOUは何しに弁当売り場にきたか聞いてみた
近隣には多彩な価格帯のホテルがあるそうで、その滞在客もよく訪れているらしい。
「よく来られる方たちは、その日によって選ぶ弁当を変える方も多いようです。これだけリピーターが多いのであれば、厨房のオペレーションが慣れてきたら、入れ替えの種類をもう少し増やすなど検討し、さらにお客様にご支持いただける売り場作りの工夫をしたいと思います」(野本店長)
他の東急ストアとはラインナップに違い
もともと同店は、オフィスが多く観光客も訪れる、そして近隣住民は若年の単身者が多い土地柄を意識している。一般的な東急ストアとは異なり、生鮮食品はカット野菜などにしぼる一方、弁当・総菜に力を入れている。
しかし、「渋谷という土地柄から、外国の方も来られるとは思っていましたが、予想を超えていらっしゃっている印象はあります。また、繰り返し来ていただけているのであれば、店長として、とてもうれしく思います」と話す野本店長。
実際同店では、弁当・総菜の割合が同チェーンで突出しているという。売り上げ構成比は、既存の東急ストアの平均値と比べ約2.8倍、売上金額は米飯・寿司が同店全体の約32%、温総菜・冷総菜が約41%も占める。
弁当だけで70~80種類あり、冷蔵総菜も加えると380~400種に上る。おにぎりやパンとおかず、という組み合わせも可能なので、選択肢は幅広い。弁当は季節ごとに3、4種類は入れ替えているそうだ。
一番人気は「銀鮭西京焼き海苔弁当」(698円)などののり弁シリーズで、これは全店で一番人気だそうだ。ほかに同店など店内厨房に低温調理設備が整った数店でのみ提供する「リッチデリ」シリーズの「ローストビーフ丼」(698円)も人気で、ご飯とソースが異なる3種類から選べる。「鉄板!広島風お好み焼」(598円)もよく買われる。
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