「3浪横国大→ヤフー」浪人で縮まった親子の距離 自宅浪人を経験して学んだこと、今のやりがい

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「多浪した経験を相手に話したら、相手が警戒を解いてくださるのを感じます。『仕方ないな、教えてやるよ』といった先輩に好かれやすい後輩ムーブをしやすいのがありがたいですね。

入社した企業の最終一個前の面接でも、面接官の方が多浪経験者だったんです。『(履歴書が)3年空いてるけど何していたの』と聞かれて、『自宅で浪人していたのですが、家族と非常に仲良くなりました!』などと話していたら、『僕も2浪してたんだよね』とカミングアウトしてくださり、とても盛り上がりました。多浪の経験は、ポジティブにかっこつけず話すべきですね」

多浪するなら、いろんな経験をしよう

ヤフーを退職した後は自身の生き物が好きという興味を生かして、Podcast、YouTubeチャンネルで「ゆる生態学ラジオ」をはじめ、好きな生き物についての発信を続けています。

濱井正吾 浪人 横浜国立大 ヤフー
よしのぶさんがYouTubeで好きな生き物の話をしている写真(写真:よしのぶさん提供)

「新卒で志望度の高い会社に入れましたし、今では自分が好きな生き物の勉強をしたり、飼っているヒルの写真をXにあげたりして、自身の興味や経験を発信でき、けっこう楽しくやれています。多浪したことを自分で言えるようになったのも、現状に満足できているからだと思いますね。

大学生のときは人生がうまくいっている実感がなかったので、浪人のことを話すのが嫌でした。浪人したことは全然よかったと思っていますが、根拠のないプライドで3浪もしなくてもよかったなとは思います。3年も人と交流しなかったので、大学合格後にお笑い番組を見て大笑いしたら、顔が筋肉痛になりましたからね(笑)。もし多浪するなら、いろんな人と話したり、いろんなことに飛び込んだりする姿勢は持っていたほうがいいと思います」

自身が浪人で得たことと後悔したことを消化して、発信を続けているよしのぶさんからは、過去を踏まえて自身の経験をどう前向きに捉えるかが大事なのだと感じることができました。

よしのぶさんの浪人生活の教訓:どんな経験をしても、前向きに捉えられる
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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