「多浪した経験を相手に話したら、相手が警戒を解いてくださるのを感じます。『仕方ないな、教えてやるよ』といった先輩に好かれやすい後輩ムーブをしやすいのがありがたいですね。
入社した企業の最終一個前の面接でも、面接官の方が多浪経験者だったんです。『(履歴書が)3年空いてるけど何していたの』と聞かれて、『自宅で浪人していたのですが、家族と非常に仲良くなりました!』などと話していたら、『僕も2浪してたんだよね』とカミングアウトしてくださり、とても盛り上がりました。多浪の経験は、ポジティブにかっこつけず話すべきですね」
多浪するなら、いろんな経験をしよう
ヤフーを退職した後は自身の生き物が好きという興味を生かして、Podcast、YouTubeチャンネルで「ゆる生態学ラジオ」をはじめ、好きな生き物についての発信を続けています。

「新卒で志望度の高い会社に入れましたし、今では自分が好きな生き物の勉強をしたり、飼っているヒルの写真をXにあげたりして、自身の興味や経験を発信でき、けっこう楽しくやれています。多浪したことを自分で言えるようになったのも、現状に満足できているからだと思いますね。
大学生のときは人生がうまくいっている実感がなかったので、浪人のことを話すのが嫌でした。浪人したことは全然よかったと思っていますが、根拠のないプライドで3浪もしなくてもよかったなとは思います。3年も人と交流しなかったので、大学合格後にお笑い番組を見て大笑いしたら、顔が筋肉痛になりましたからね(笑)。もし多浪するなら、いろんな人と話したり、いろんなことに飛び込んだりする姿勢は持っていたほうがいいと思います」
自身が浪人で得たことと後悔したことを消化して、発信を続けているよしのぶさんからは、過去を踏まえて自身の経験をどう前向きに捉えるかが大事なのだと感じることができました。
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