米やトマト生産につながる「宇宙ビジネス」の実態 農業のほか漁業でも進む「衛星データ」の利活用
✎ 1
✎ 2

小麦の生育にも衛星データが活用されています(写真:gonbe/PIXTA)
「宇宙」というと、遠い世界で自分には関係ないことのような気がしませんか?
実は、宇宙の技術は農業、漁業、物流、防災、行政など、あらゆる分野でイノベーションを起こす可能性を秘め、市場規模も2023年で98兆円、2035年には280兆円まで成長が見込まれています。
宇宙ビジネスメディア「宙畑(そらばたけ)」の編集長、中村友弥氏の著書『宇宙ビジネス』より、衛星データの意外な活用方法について解説します。
「衛星データ産農作物」が当たり前に
現在、一次産業における衛星データの活用が徐々に広がっています。もしかしたら普段皆さんが食べているものは、衛星データを活用して育てられた野菜や魚かもしれません。
例えば、衛星データを活用して育てられているお米があります。その1つが、青森県で育てられ、日本穀物検定協会食味ランキングにおいて、青森県初の最高評価「特A」を受けた銘柄「青天の霹靂」です。
青天の霹靂は平成29年度の第3回宇宙開発利用大賞にて、農林水産大臣賞も受賞しています。
また、小麦の生育にも衛星データが活用されています。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら