フジ「港体制の象徴」番組が今さら終了の"是非" 時代にそぐわない番組はなぜ生まれてしまったか
しかし、時代を追うごとに、女子大生をはじめとする「女子○○」のような、性別でくくるブランディングが、あまり好まれなくなった。1985年に男女雇用機会均等法、1999年に男女共同参画社会基本法が成立したことも大きいだろう。
そして昨今は、人権意識の高まりから、ミスコンテストを中止する大学も増えている。「女子大生」も「女子アナ」もだが、ことさらに性をブランディング化する「女子○○」のくくりには、近年あまり好ましい顔をしない人が増えている。
筆者は「オールナイトフジ」をリアルタイムで見た世代ではない。しかし時折、過去の資料映像を見ると、「出演者が女子大生か否か」よりも、むしろ「何が起こるかわからない生放送」に価値があったように思える。にもかかわらず、「女子大生ありき」で企画されたように感じられたのが、当初から感じていた違和感なのだろう。
「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」の炎上
時代の変化に、どう順応するか。実は「オールナイトフジコ」開始の数年前に、分岐点になったかもしれない「炎上」があった。2017年9月に「とんねるずのみなさんのおかげでした」で起きた「保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)」の事案だ。
元々は前身番組である「とんねるずのみなさんのおかげです」で、とんねるず・石橋貴明さんが演じていた人気キャラクターだ。頭を七三分けに固め、頬を赤らめて、顔の下半分は濃いヒゲを模したグレーに塗られている。
これが久々に登場するとあって、「同性愛者をやゆしているのではないか」と問題視されたのだ。ちなみに港氏と秋元氏は「おかげです」時代からのスタッフだ。
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