梅宮アンナ「胸はもういらない」病を得て感じた事 「雷が落ちたような痛み」全摘後の壮絶なリアル
そのときの気持ちについては、「父もがんになっていたので、いつか、がんになるとは思っていた。でも、社会復帰している姿を見てきたので、パニックになることなく受け入れられた」という。
梅宮さんは、どこの病院でどんな治療を受ければいいか、インターネットなどで何度も調べて、がんの症例を多く持つ専門病院で「標準治療」を受けることを決めた。標準治療とは科学的根拠に基づいた、専門医が勧める現時点の最良の治療のことをいう。
医師からは、「(手術、抗がん剤治療、放射線治療を合わせた)フルコースですね」と言われ、 「まず、抗がん剤治療をしてから乳房を全摘する手術を実施し、その後、抗がん剤治療と放射線治療を行う」と説明を受けた。このときが「一番ショックだった」という。その理由は「あまりにも治療期間が長い」(梅宮さん)と思ったからだ。
標準治療をすると公表すると…

自身のインスタグラムや、さまざまなメディアで治療過程を詳しく伝えると、毎日、友人・知人のほか、記事を読んだ人たちからも治療法や治療中の生活に関して、多くのコメントが寄せられた。
「標準治療をやるって公表したら、『それはやめたほうがいい』って、SNSも含めてコメントがいっぱい来ました」(梅宮さん)
しかし、梅宮さんはきっぱりこう言う。
「生まれてから今まで見てきた風景、毎日食べているもの、思想は違うため、どんな治療を受けるかは人それぞれ違う。私は自分が受けている治療法で治ったとしても、ほかの人に『それをやりなさい』とは言わないと決めている」
治療は、1種類目の抗がん剤治療中に肺炎になり、入院。このため、先に手術を受けることになった。現在は手術を終え、2種類目の抗がん剤治療を受けているところだ。
手術後、退院して自宅へ戻ると、「全国から、世界の人からも『アンナちゃん、退院おめでとう』って言われたんだけど。いや、おめでとうはまだ早いんだよねって。病院から『アンナさん、もうこれで病院に来なくていいよ』って言われたら、(それが)本当にうれしいときなので。複雑でした」(梅宮さん)
そして、退院直後が「一番落ち込んだし、一番地獄だった」と振り返る。
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