苦境ソニー、平井一夫次期社長が会見、問われる改革の実行力

苦境ソニー、平井一夫次期社長が会見、問われる改革の実行力

ソニーが社長交代を発表した。4月1日付けで平井一夫副社長が社長兼CEOに就き、ハワード・ストリンガー会長兼社長兼CEOは、6月の株主総会後に会長職を退く。
 
 2日に行われた社長交代会見でストリンガー氏は、「2009年から後継者について真剣に考えてきた」と説明。自らの経営責任については、「リーマンショック後の最悪期を脱したときに、震災や洪水といった自然災害が起きた。これがなければ黒字決算だったが、それでもトップ交代は行っていた」と強調した。

平井氏は「非常に厳しい状況にあり、強い危機感を持っている」と前置きしたうえで、「One Management体制の徹底」と「脱サイロの継続・発展、One Sonyの実現」をマネジメント方針に掲げた(サイロとは縦割り組織の意)。テレビ事業の立て直しや事業ポートフォリオを見直す一方で、ゲームやデジタルイメージング(CMOSイメージセンサなど)ではトップシェアを目指すという4つの重点施策を発表した。

そして「(歴代の経営者である)大賀(典雄)さん、もしくは出井(伸之)さんが推し進めて来られたソニーブランドの価値向上に向けた努力、新しい時代を見据えて変革をしていく決断力、そしてハワードが推進したソニー・ユナイテッド、これらの精神をしっかりと引き継ぎ、新しいソニーに結実させたい」と語った。

会見での主なやりとりは次の通り。

--大胆な選択と集中には聖域はないのか。たとえばテレビ事業で他社との提携や撤退は考えられるのか?

平井氏 昨年11月にテレビ事業再建に向けた2年計画を発表し、いろいろと着手している。たとえば昨年末に(サムスンとの液晶合弁会社)S−LCDを解消した。必要があれば計画の軌道修正を行う可能性はあるが、今の段階では他社との協業について具体的な話はない。今後オプションとして話がでてくれば検討する。

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