記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第162回は、結果が出せる努力の仕方についてお話しします。
どうやって努力する?
みなさんは、努力をするときに、どちらのタイプが当てはまりますか?
1 とにかくまんべんなく力を付けて、物事を進めようと思うタイプ
2 一点突破で、1つのことを極めたり、終わらせてから、次に進めようとするタイプ
1はオールラウンダー型で、2は一点突破型ですね。
勉強でいうなら、苦手科目を潰すような勉強を心がけるのが1で、得意科目を伸ばす勉強をするタイプが2に当てはまります。
さらに仕事でいうと、マルチタスクをするのが1で、1つ1つにけりをつけてから進めるのが2ですね。
この質問に対する答えとしては、「1」だという人が多いと思います。苦手がない状態を作りたい、まんべんなく物事を終わらせたいと思うことでしょう。実際には、そうできるのが理想的だとは思います。
ですが、そう思い込みすぎてしまうがために、全部がうまくいかなくなってしまうことも多いのです。
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