中国のIT起業家がサービスの拡大にあたって最もリスクと考えることのひとつは、政治的な理由でアメリカに排除されることです。アメリカの大きな市場を失うだけでなく、その影響が世界に及ぶからです。
ただ、それがトランプ氏の大統領就任によって風向きが変わりつつあります。政治的に抹殺されかかったByteDance社のTikTokは、アメリカとしての落とし所を見つけ、停止処分から一転、サービス再開をしています。
アメリカの反応が「中国の起業家」に夢を与える
今回のDeepSeekも、株式市場においてはアメリカ企業に大打撃を今後も与える可能性があるにもかかわらず、トランプ大統領はDeepSeekに対して、下記のように述べています。
「ウェークアップコールだ。勝つための競争により集中する必要がある」
DeepSeekのアメリカでの展開を停止する可能性もあった局面ですし、今後制限される可能性も十分ありえますが、現時点においてはそこまで厳しい処置はなされておりません。
アメリカ国民の民意を反映したものなのか、中国との関係性を慮ったことなのか、トランプ大統領の真意はわかりかねます。
ただこれはTikTokの件も、今回のDeepSeekも、アメリカに排除されなかったことは、グローバル展開を目指す、中国国内の優秀な起業家にとって大きな希望になることは間違いないでしょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら