利根運河は、明治時代に利根川と江戸川を連絡するために開削された近代運河。河川舟運の全盛期には、年間約3万8000隻もの船が行き交っていたという。利根運河の仕事の一部を奪ったのが1911年に当時千葉県営鉄道によって野田町(現・野田市)―柏間が開業した現在でいうアーバンパークライン、ということになるのかもしれない。
現在は憩いの場所に
運河駅は、いわばそうした物流の変遷の象徴の駅……などといったらいくらか大げさか。いまの利根運河は舟運の役割を失い、市民の憩いの場になっている。
「河川敷は実にのどかで、散歩している人も多い。不定期ですが、朝市などもやっていまして、2024年11月にはスペーシア Xの特別運行と重なりました。利根運河の土手からみんなが手を振ってくれましたね」(齋藤駅長)
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