名車「R32型スカイラインGT-R」をEV化した真意 日産が旧車のカスタマイズを披露した理由とは

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R32~R34型スカイラインGT-Rに搭載されたRB26DETTエンジン。写真はR34型スカイラインGT-Rに搭載されたエンジンとなる
R32~R34型スカイラインGT-Rに搭載されたRB26DETTエンジン。写真はR34型スカイラインGT-Rに搭載されたエンジンとなる(写真:日産自動車)

ちなみに、スカイラインGT-Rの愛好家などは、このR32型から1995年に登場したR33型(4代目)、1999年登場のR34型(5代目)までを「第2世代GT-R」と呼ぶ。S20型エンジンを搭載した初代や2代目の「第1世代GT-R」と区別するためだ。また、2007年に登場したR35型(6代目)以降は、モデル名からスカイラインを外し「GT-R」のみとしているため、同じくそれ以前の「スカイラインGT-R」とは区別されている。

日産が展示したR32EV、電動化の主な概要

東京オートサロン2025に展示されたR32EVのリアビュー
東京オートサロン2025に展示されたR32EVのリアビュー(筆者撮影)

1980年代後半から1990年代半ばまでの国産スポーツカー・シーンを牽引したR32型スカイラインGT-R。そのBEV版となった今回の展示車両の主要スペックは以下のとおりだ。

【R32EV 主要諸元】
・全長×全幅×全高:4545mm×1755mm×1340mm
・車両重量:1797kg
・モーター最高出力:160kW(217.5PS)×2基
・モーター最高トルク:340N・m(34.67kgf-m)×2基
・乗車定員:2名
・駆動方式:ツインモーター4WD
・駆動バッテリー:リチウムイオン電池(リーフNISMO RC02)
・燃料:電気
・タイヤサイズ:245/40R18

外観はほぼオリジナルのままで、ボディサイズも変更はない。ただし、ホイールは16インチから18インチに変えている。詳しくは後述するが、増大したパワーと重量に対応するため、現行のR35型GT-Rで採用しているブレーキシステムに換装したことが理由。R35型のブレーキシステムは、R32型に比べて大型で16インチホイールでは収まらないため、ブレーキの容量アップとあわせてホイールも大径化されている。

ちなみに装着されていたホイールは、16インチから18インチにサイズアップしているが、R32純正5本スポークホイールを忠実に再現し、スポーク裏までデザインにこだわったという逸品。筆者の場合、会場で言われて初めて大径化に気づいたほどで、まったく違和感のない仕上がりは脱帽だった。

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