「死ぬのが楽しみに」ふるさと難民が森で得た希望 岩手「いのちを還す森」 埋葬予定の森を手入れ
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ふるさとを持たない人にとって、生前通い、手入れしてきた「いのちを還す森」にいずれ埋葬される、ということは心のよりどころになっているという(写真:ハヤチネンダ)
樹木葬、散骨、手元供養……はては宇宙葬まで、没後の選択肢が多様化する現代。死後に自分が眠る予定の森に生前から通い、その森づくりに参加する「いのちを還(かえ)す森」の取り組みが岩手県遠野市を舞台に始まった。
都市部で生まれ育ち、ふるさと(故郷)を持たない人が増える中、死生観を問いかけるプロジェクトだ。
月に1度の遠野の「森入リ」首都圏からも
柳田国男の『遠野物語』で知られ、「日本のふるさと」と称される遠野市山あいの荒川集落。2024年12月半ば、雪が舞う氷点下の中で、一般財団法人ハヤチネンダが企画する「いのちを還す森」の、月に1度の「森入リ」が行われていた。

「いのちを還す森」のエントランス部分を整備するため石を積む参加者(写真:筆者撮影)
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