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このままでは「日本は失われた40年」へ突入する 「2050年の日本経済」へ向けて、総括が必要だ

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  • 小幡 績 慶応義塾大学大学院教授

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選挙にめっぽう強かった故・安倍晋三首相(中央)。だがアベノミクスは筆者に言わせれば「国富を大幅に目減りさせる安売り戦略」だった(写真:ブルームバーグ)

なぜ、日本経済は停滞を続けているのか。それは、いわゆる「失われた30年」を総括せず、放置しているからだ。

日本の「失われた30年」はすべて「バブル」のせい

過去の失敗を分析して原因を明らかにすることをせず、ただ反省をしたふりを続けているからだ。

21世紀初頭には過去を「失われた10年」と呼び、それが「失われた20年」、そして今では「失われた30年」と名称を変え、分析も改善案も議論せずにいる。

政治家や官僚、あるいはどこにも存在しない誰か他人のせいにして、日本自虐論で、「やっぱり日本はだめだ」と、したり顔で言うメディア、有識者、政治家、そして近年では経営者たちも加わり、日本に愛想をつかすことが、自分がそのダメな日本とは違う人間、企業である、というアイデンティティの主張となっている。自分だけは違う「日本人」「日本企業」だというわけだ。

2025年、日本経済に必要なのは、「失われた30年」と彼らが呼ぶ現象の総括だ。誰もやらないのであれば、私がやろう。

「失われた30年」とはなんだったのか。そして、どうしてそうなったのか。すべては「バブル」のせいなのである。

ここで言う「バブル」とは、抽象的な「バブル」ではなく、「1980年代の日本経済・日本社会のバブル」という特定の具体的なバブルのことである。これがすべての原因であり、そこからの脱却をせずにむしろ、そのバブルを懐かしみ、復活させようとしてきたことが「失われた30年」をもたらしたのである。

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