2025年「注目の鉄道新路線」延伸や計画の行方は? 万博地下鉄と路面電車、新幹線計画はどうなる
2025年は、イギリスで蒸気機関車を使用した実用的な鉄道が開業してから200年。世界の鉄道にとって大きな節目といえる年だ。
日本ではこの数年各地で続いた新幹線延伸のような「大物」の新路線開業はないものの、今年開催の大阪・関西万博会場へのアクセスとなる地下鉄、そして距離は短いものの、近年注目を集める路面電車の新時代を感じさせる新ルートが開業する。
また、2025年開業予定の路線に限らず、全国にはさまざまな新線・路線延伸の計画がある。どのような計画が動きつつあるのか、または停滞しているのか。
万博アクセス路線は1月開業
今年の新路線は現時点で2つ。1つは、4月に開幕する大阪・関西万博の会場である大阪港の人工島、夢洲(ゆめしま)へのアクセスを担う路線として1月19日に延伸開業する、大阪メトロ中央線のコスモスクエア―夢洲間だ。延伸開業する区間の長さは約3.2kmで、全区間が海底を含む地下。新設する駅は終点、夢洲の1駅で、途中駅はない。
大阪での万博開催が正式に決定したのは2018年11月だが、新たに開業する区間の前史は長い。2008年夏季五輪の招致をにらんだインフラ整備として、コスモスクエア駅のある人工島、咲洲(さきしま)と夢洲を結ぶ道路・地下鉄トンネルの工事が始まったのは2000年のことだ。
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