エアコン、冷蔵庫が大本命?節約志向の年末商戦 白物家電は高単価な商品も結構売れている?

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訪日客向けの商材も重要だ。2024年の訪日客数は過去最高を記録している。家電量販店の中でもヨドバシカメラやビックカメラなど、ターミナル駅周辺の店舗にとっては追い風になっている。

かつては「爆買い」の光景も見られたが、今は家電だけでなく、特定の商品を狙って訪れる客も多い。ビックカメラの場合、ジャパニーズウイスキーなどの酒類や化粧品、サプリ、アニメキャラクターの玩具も売れている。

また、ミラーレスカメラも根強い人気がある。ビックカメラではニコンとキヤノンも売れ筋だが、それ以上に富士フイルムのミラーレスカメラは店舗の在庫を切らすほど売れているという。

訪日客の間ではミラーレスカメラの人気が根強い(記者撮影)

年始、春節、新生活セールと続くが…

前述の理美容家電も訪日客にとって重要な商品群の1つ。美顔器やローラー、ブラシなどフェイスケアの商品をネットで調べ、日系メーカーの機種を指名買いするケースもあるという。一部では「メイドインジャパン」と札を立てて、日本製の品質をアピールする店舗もある。

年末商戦の直後には年始のセールが控える。中国の旧正月「春節」の訪日客需要、3~4月の新生活関連と商戦は続く。移り変わる消費者ニーズを反映した売り場づくりが、各社の腕の見せどころだ。

井上 沙耶 東洋経済 記者

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いのうえ さや / Saya Inoue

自動車業界を担当後、現在は専門店やアパレルなど小売業界を担当。大学時代は写真部に所属。趣味は漫画を読むこと、映画のサントラを聴くこと。

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