アカデミー選出なるか?20代日本人監督の素顔 金森慧さんが監督「Origami」受賞に集まる期待

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――こうしてCGクリエーターとして注目を集めているわけですが、今後はどのような道に進みたいと思っているのでしょうか?

それがどうしようかなと思っているところで。元々大学に入ったときには、映画で爆発をつくりたいとか、クリーチャーをつくりたいと思っていて。そういうのを目指してたんですけど、でもこうやって作品をつくって、人に見せるためにどういう演出でやったらいいかを考えるのも楽しいなと思うようになってきました。

あと最近興味があるのはドラマとか映画のタイトル映像ですね。『SHOGUN 将軍』や『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のシーズン2などは本当に綺麗な映像で。こういうことをやりたいなとも思ったんですよね。

ROCK IN JAPANでもCG映像を制作

――そういう意味で音楽フェスの「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024」オフィシャルCG映像を担当したことなどは、やりがいがあったのでは?

最初から最後までひとりでつくりました。フェスの方から、特徴を教えてもらいながら、こんな感じかなとつかんでつくったものだったんですけど、実際にフェスに行ったらけっこう雰囲気と合っていたのでよかったなと思いました。ただ今後はひとりでやっていくのか、それとも誰かに弟子入りしてやっていくのか。考えているところです。

Origami 金森慧
金森慧(かなもり けい)2001年11月生まれ、東京・東久留米市出身。小学校から高校まで自由学園の自然豊かな環境で学ぶ。高校2年の頃に独学でCGを始め、その後デジタルハリウッド大学に進学。在学中に制作したCG作品が、SNSや国内外のコンテストで高く評価されている。

――とはいいながらも、今後はアーティストとして注目される機会も増えてくると思うのですが。

学生アカデミー賞の受賞が決まって、ロンドンに行ったときのやり取りの中でも、あなたは監督としてどう思いますか、という質問がありました。いちCGアーティストという感じで扱っていただいて、突然自分の中の流れが変わったような感じがありました。

だから今後のことは考え中です。ただ今はいろんな人に言っているんですけど、『Origami』で日本文化をきちんと表現したいなと思っていたときに、『SHOGUN 将軍』が出てきて。そういうところで評価されているドラマなのだなと思い、感動しました。いつかCGで関われたらなという夢があります。

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