最新「四季報 新春号」愛読者が教える注目銘柄3選 四季報LOVERが「注目ポイント」をわかりやすく解説

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3つ目は「9990 サックスバー ホールディングス」です。この会社はバッグや財布などの専門店で、スーツケースも販売しています。

駅などを見ても、スーツケースを引いている人がすごく多い。旅行者もそうですし、私の娘は推し活するのに、グッズをスーツケースにたくさん入れて運ぶんですよね。

そういう視点で見てみると、若い女性もスーツケースをたくさん持っていると感じているし、コロナ禍が明けて、スーツケースを買い直している人も多いのではないかと思うんです。そういう肌感から注目しています。

実際、業績も伸びていますし、PERで見てもまだ10倍台なので、これから面白いんじゃないかなと思います。

記事欄をじっくり読み込んでヒントを見つける

——藤川さんは四季報で有望株をどのように見つけているんでしょうか。

以前はスピード勝負で、発売されたら一晩で全部見て、なるべく人より早くいい銘柄を見つけようと思って、チャートを見て業績がいいかどうかを見ていました。

ただ最近はスピード勝負だと自分の集中力も少し衰えてきたから負けてしまう。それよりはじっくり時間をかけて、記事欄を読んでそこに何かヒントがないかを見つけるようにしてます。

例えば秋号になりますが、靴の量販店「8185 チヨダ」の記事欄に「簡単に履ける『スパットシューズ』は100万足計画をゆうに超えるペース」と書いてありました。「ゆうに超える」ってめちゃくちゃすごい、しかも100万足!と思って見ていたら、そこから業績予想の上方修正もしたし、株価も上がっていったんです。

そんなふうに記事欄から見つけるのが最近のマイブームです。そうなってくると、「四季報を全部読めない」と思う人が多いのですが、私のおすすめとしては、例えば、証券コードの2000番台には食品とかよく知られている会社が多いから、そこだけでも記事欄を毎回全部読んでいく。そうするだけでも、お宝銘柄を発見できると思います。

動画内ではこのほかにも『その他の注目銘柄』『チャートの見方』「藤川流『月足ぴょこ』」について聞いています。
藤尾 明彦 東洋経済 記者

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ふじお あきひこ / Akihiko Fujio

『週刊東洋経済』、『会社四季報オンライン』、『会社四季報』等の編集を経て、現在『東洋経済オンライン』編集部。健康オタクでランニングが趣味。心身統一合気道初段。

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