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読む前から気が重い「文章による企画書」の弱点 しつこく説得されることへの「拒否反応」もある

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  • 久恒 啓一 多摩大学名誉教授、宮城大学名誉教授、NPO法人知的生産の技術研究会理事長

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より「説得力のある企画書」を書き上げる方法を解説します(写真:kotoru/PIXTA)
本来、読んでもらう相手の承認、賛同を得るために作成しているはずの企画書が、内容を伝えようと、丁寧に書けば書くほど伝わらなくなってしまう――。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
せっかく力を入れた企画書がうまく機能しない理由と、それを改善するために取り入れたい「図解」の考え方について、多摩大学名誉教授・久恒啓一氏の著書『仕事ができる人になる 図解の技術 大全』から、一部を抜粋・編集して解説します。

新たなアイデアを生み出す「融合」と「包含」

ビジネスの世界では、企画書を書く必要に迫られる人も多いと思いますが、図はよい企画を考えるのに役立ち、また説得力のある企画書を書き上げるという面でも大変有効です。

企画を考える場合には、こんな方法があります。例を挙げてみましょう。

まず、「現状の問題点」「現状で利用できる人材や資源、ツール」「求められている成果」といったものを、最初はランダムで結構ですから、思いつくままに紙に書き込んでいきます。

ある程度キーワードが出揃ったら、今度はそれらのキーワードをマルで囲み、関連性のあるものを線で結んでいきます。また、共通性のあるものはまとめてグループ化してしまいます。最初は相当に錯綜しているかもしれませんが、何度か図を描き直していると、かなり整理されてまとまりのある関係性が見えてくると思います。

そうした図でも現状と理想の間には当然、乖離がありますから、線でうまくつながらないところが出てきます。そして、その線でつながらない部分が課題であり、企画の出発点になります。「なぜ乖離が生じているのか」「その乖離を解決するためには何が必要でどうすればいいのか」ということが見えてくるのです。

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【大切なのは異質なものが交わるところ】

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