「ゴミ山で眠る女性」が"家中のモノ"を捨てた結果 引っ越して8年、はじめて荷解きをしてゴミを捨てた

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女性が新居で片付けができなかった理由はもう1つある。マンションのゴミ捨て場の環境である。現場で作業にあたっていた二見氏が話す。

「マンションのゴミ捨て場を見させてもらったんですが、毎日ゴミを捨てられるわけではなく、それぞれ指定された日にゴミを捨てなければなりません。加えて、住まれていたのは5階でマンションにはエレベーターがありませんでした。ゴミを1階に降ろすだけで大変だと思います。

一歩行った先にあるマンションには24時間利用可能のゴミ捨て場がありました。そのぶん管理費は上がると思うのですが、片付けが苦手な人ほどゴミ捨て場の環境は重要です。管理費が安いところには安いなりの理由があるんです」

女性は夜勤の仕事をしていた。そうなると、さらにゴミ出しの時間は合わず、ゴミの量は一気に膨れ上がっていった。気力も追いつかず、もう自分の力ではどうにもできなくなった。

ゴミ屋敷
寝室もようやく床が見えてきた(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
ゴミ屋敷
何年もその姿を見ていなかったベッド。ようやくその上で作業できるまでに(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

女性が片付ける気になった、きっかけ

ゴミ屋敷の住人はこうした状況になっても誰にも相談できずに孤立してしまう方が少なくないが、女性には幸い、そばにいてくれる人がいた。マンションの同じフロアの3部屋となりに住んでいた実の姉である。

「妹とは衝突もありましたね。私が片付けろって強く言うほうで、妹が病んでいるときはしばらく口をきいてくれないときもありました。でも、最近は手を怪我したりとかいろいろあって、片付けていないと部屋の中で転んじゃったりして。妹がぼそっと“片付けないとな”と言った瞬間に私からイーブイさんに連絡しました」(姉)

ゴミ屋敷
部屋のゆくえを心配する姉(写真左)と依頼者(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)
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