猛暑の時期の屋外球場で快適性に差
冒頭で紹介した通りNPBの観客動員は、トータルでは2019年を0.5%上回ったが、パ・リーグが103.4%と増加したのに対しセは98.3%と届かなかった。阪神、巨人が本拠地の「客席数」を減らしたことが大きいが、それに加え今年に限っては「猛暑の時期の屋外球場での観客動員が伸び悩んだ」ことがあると思われる。
7月から9月中旬まで連日猛暑日が続いたが、屋外球場での観戦は非常に厳しかった。特にマツダスタジアムや横浜スタジアムは、陽光から逃げ場がない印象だった。また前述のとおりドーム球場でもベルーナドームでの観戦も苦しかった。
屋外球場を本拠とする球団が4つのセ・リーグが、2つのパよりも伸び悩んだのは、その影響もあるだろう。
ただし、阪神とロッテは、どちらも「熱狂」を売り物に屋外のハンデを乗り越えて観客を増やしたといえる。
2023年のエスコンフィールドHOKKAIDOは、涼しく、美しい環境で試合を観戦することの「快適さ」を改めて感じさせた。
他球団の本拠地球場は「快適性」という点で大きく見劣りする。酷暑の夏が常態化し、拡大する中で、今後のプロ野球観戦は「快適さ」が、大きなキーワードになってくるのではないか。
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