余命1年で入院「病院食」のレベルの高さに驚いた 限られた予算で豊富なメニューをそろえる創意工夫

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病院食について

病院食は法律と「入院時食事療養費制度」によって、1食当たりの予算が決まっている。現在は1食当たり670円で患者負担は490円(一般所得者)。保険給付が180円となっている。1日当たりでは2010円となる。

ある大学病院では患者の状態にフィットした形で提供できるように一般食、治療食あわせて約200種類の食事基準を設けているという。筆者が入院した病院では、最初、朝食がパンだったが、途中からおかゆに変更してもらった。この辺りの融通は利く。

家庭ではなかなか味わえないメニュー

メニューで関心したのは、魚類の料理が充実していることだった。例えば10月、11月のメニューを見ても鮭南部揚げ、サバ塩焼き、アジフライ、かれいムニエル、目鯛塩焼き、カジキソテー、鮭フライ、ムツ照り焼き、アコウダイ塩焼き、さわら照り焼きなどなど。これだけのメニューは家庭ではなかなか味わえない。しかもヘルシーである。

栄養士さんに仕入れの大変さを聞いたところ、「最近は魚だけでなく、あらゆるものが値上がりして困っています」とのことだった。病院食の舞台裏にもドラマがある。

山田 稔 ジャーナリスト

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やまだ みのる / Minoru Yamada

1960年生まれ。長野県出身。立命館大学卒業。日刊ゲンダイ編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会、地方関連記事を執筆。雑誌『ベストカー』に「数字の向こう側」を連載中。『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』『分煙社会のススメ。』(日本図書館協会選定図書)『驚きの日本一が「ふるさと」にあった』などの著作がある。編集工房レーヴのブログでは、最新の病状などを掲載中。最新刊は『60歳からの山と温泉』(世界書院)。

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