それを止めるためには、意識をそこに向けるとともに、自己保存の本能が働き過ぎないように、子どもに前向きな行動を起こすよう常に促すようにするしかありません。
それを習慣化することによって、本能を抑制することができるようになります。
そこで大切なのが、高い目標を立てるということであり、そこに集中するような気持ちのコントロール法を教えることです。具体的には、次のようなことをしていけばいいのです。
「将来、何をしたいか」を早めに聞く
潜在能力を発揮できるようにするための育脳の第一のポイントは、できるだけ早く、子どもが将来何になりたいかを聞いてあげることです。そして、その道の良い指導者を見つけて、子どもに引き合わせ、同時にサポート役をつけてあげることです。
子どもの潜在能力は、自分が素直なこころで「こうなりたい」「こんなことをやりたい」と思ったものから生まれます。だから、早く何をやりたいか、何になりたいかを聞いてあげて、そのためのチャンスをたくさんつくってあげることが大事です。
これは親の役目だと思いますが、学校の先生にも同じことがいえるでしょう。成績ばかり見ていても、潜在能力を伸ばすための役には立ちません。子どもが素直なこころで何を思っているかをしっかり聞き出すことが大事です。
潜在能力を鍛えてよい運を手にするために、子どもには必ず全力投球を要求しなくてはいけません。
黙っていると、どうしても子どもは手を抜きます。子どもに限らず、大人でも同じでしょう。それを防ぐために、何事も全力で立ち向かうようにしつけることが大事です。
それでも手を抜いていると思ったら、「今、手を抜いたでしょう?」と、その場で注意をしてください。目の前でしっかり指摘しないと、子どもはごまかせたと思ってしまいます。
手抜きをするのも、自分を守ろうとする人間の本能です。だから、子どもも別に悪いとは思っていません。逆に言えば、その本能をしっかりコントロールできると、桁違いの潜在能力が発揮できるようになり、大きな成果を残せる人間になるわけです。
常に全力投球をするというのは、大人でも変わらず大事な姿勢です。私の友達に聞いた話ですが、子どもの面倒を見てもらっている先生のところにあいさつに行くとき、正装して行ったそうです。そうしたら先生の態度がまったく違うというのです。
自分の子どものことであっても、正装をしてお願いすることによって、相手もこちらの本気度を感じ取って、きちんと応対してくれるのです。これも同期発火の働きです(同期発火の関連記事:脳科学で実証、潜在能力を引き出す"魔法の4文字")。
だから、服装から本気度を示せ、ということです。
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