「医師で作家」が精神崩壊寸前で気づいた"幸せ" 「勝ちまくった人はいずれ精神に変調をきたす」
勝ちまくった人が幸せだろうか。羨ましいけど、幸せそうには見えない人ばかりだ。有名人なんて離婚したり薬物をやったり、プライベートを暴かれたり、嫌な目にあってばかりではないか。僕は、はるか遠くに掲げた目標の「勝ち」という看板を外し、代わりに「幸せ」に掛け替えたのだ。
僕はともかく「幸せ」にフォーカスすることにした。もう少しわかりやすく言うと、「自分と自分の家族の幸せを第一に追求する」だ。
僕が「幸せ」を追い求めることになってどう変わったか。勝っても負けても、「まあこんなもんかな」と冷静に見つめることができるようになった。いろんな勝負はあるけれど、その中で、幸せが最大限になる選択肢はどれかな、と考えるようになったんだ。
そしてどうなったか?
これは大きな変化だった。自分が本当にやりたいことだけをやる、と決めたのだ。
僕は今、いろんなお医者さんと一緒になって本を作っている。「初めての教科書を書きませんか」とおせっかいにも持ちかけ、一緒に内容を考え、出版社の編集者さんとともに原稿を磨き上げていく。
他にも、大学で学生さんに講義をしている。いただくお金は学生のアルバイト代より安い。それでも、幸せを感じるから引き受けるようにしている。
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