「お金で人は幸せになれない」成功者の超本音 「1億円を拾うかどうか」がストレス化する日常

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けんすう:そうそう。お金がなければ牛丼一択だけど、お金があると、どっちを選んでもいいから、どちらかに決めなくちゃいけないっていう意思決定のストレスが生まれるわけです。この究極がイーロン・マスクなんですよ。

イーロン・マスクは1億円拾うかどうかで悩む

けんすう:僕たちは自動販売機の下に100円落としたら拾うかどうか迷いますよね。手が汚れるかもしれないし、擦り傷ができるかもしれない。そうまでして拾うか、それは嫌だから拾わないか。それがイーロン・マスクの場合は計算上、1億円くらいになっちゃうらしいんです。

1億円、僕たちだったら迷わず拾うけど、イーロン・マスクくらいのお金持ちだと拾っても拾わなくてもいいから、「拾ったら1億円は戻るけど、拾う時間がもったいないかも」とか考えて、拾うかどうかを決めなくちゃいけないっていうストレスが生じる。

箕輪:なるほど、1秒に1億円ずつ資産が増えるような人だったら、そうなるよね。この話に共感するのはイーロン本人ぐらいだと思うけど(笑)。

もし僕がけんすうさんくらいお金がガンと入ってきたら、まず配るだろうな。

けんすう:それ、たぶんそうそうできないと思いますよ。お金ってパワーじゃないですか。このパワーは使うと減るんです。たとえば100億円の貯金が95億円に減ったとすると、「まだ95億円もある」みたいには思えなくて、「5%も減ってしまった」とうつになる。なぜならその調子で使っていったら、絶対にゼロになるってわかるから。

箕輪:なるほど。金額よりも、上向きか下向きかっていうベクトルの向きが重要なのか。

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