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「年の差婚が増えた」と信じる人が知らない実態 勘違いが発生してしまう3つの理由を分析

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  • 天野 馨南子 ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー

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(写真:Anjie/PIXTA)

カップルYouTuberの群雄割拠の状況や、セレブの運命の人を探す旅を追うシリーズ番組など、結婚をめぐるメディア発信が一定の人気を誇っています。

しかし、少子化=未婚化にある日本の人口動態データを分析する者としては、ちょっと聞き捨てならない発言もみられています。

中でも、一定の周期で耳にする「聞き捨てならない発言」の1つが、年の差婚が増えている、という前提に立った発言です。先日も「年の差婚はすっかり珍しくなくなったわけですが」「年の差婚が増えている中で」といった発言が枕詞のように使われていました。

統計的に見れば、年の差婚の割合はむしろ減少を続けているため、このような誤解に基づく発言があまりに増えてしまうと、それを鵜吞みにして婚活して成果につながらない被害者が増えかねません。

4歳差以上の年の差婚は15%減

そもそも初婚同士の夫婦の年齢差平均が2022年の厚生労働省の統計で1.5歳にすぎず、さらに年齢差の縮小トレンドにあることからも、年の差婚がかつてよりも多くないことは想像がつくと思います。そこで、夫婦の年齢差の推移を正確に表にしたものが以下の表です。

表からは次のことがわかります。
①約半世紀で夫年上婚割合が26%減少(最大の減少割合)
②同年齢婚と妻年上婚の割合がそれぞれ12%、14%増加
③妻年上婚は、1歳から3歳上で妻年上婚の77%を占める
④夫年上婚は1歳年上夫以外はすべて割合減少

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