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ラン・ラン 「自分に飽きないことがいちばん大事」 スペシャルインタビュー【後編】

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幼少期には厳しい練習、母と離れての暮らしに涙した。今は子どもたちのためのクラシック音楽普及活動、演奏を楽しむための教育にも力を入れる(撮影:今井康一)
不動の地位を確立した今でも学び挑戦し続けるピアニスト、ラン・ラン。その姿勢や哲学に迫りました。
※インタビュー【前編】と動画はこちら

──伝統的なクラシック音楽は西洋発祥でアジア出身者がどこまで解釈できるかを問われることも過去にありました。異文化理解という点での難しさはありませんか。

幼い頃から、西洋文化は私の生活に溶け込んでいました。中国人としてのアイデンティティーはもちろんあるけれど、それはクラシック音楽への違和感にはつながらない。クラシック音楽は私にとって自然なものなんです。

アジアの考え方もリンク

アジア人の中には西洋の文化を理解できないと悩む人もいるかもしれませんが、音楽家同士でコミュニケーションする中では、「アジア人だから」「欧州人だから」という違いはないように感じる。ドイツやオーストリアで生活するアジア人音楽家も増えてきて、彼らは現地に溶け込んでいます。

あえて文化の差異について語るなら、今日のクラシック音楽にとって、アジアの視点や考え方はむしろよいものではないでしょうか。過去とは違うのです。西洋では新しいアイデアが求められており、アジアの伝統的な考え方や文化、音楽はそこにリンクします。

いい時代になりました。クラシック音楽もグローバル化しています。かつてウクライナ出身のピアニスト、ウラディミール・ホロヴィッツ(1903〜89年)は、インタビューで「アジア人にクラシックは弾けない」とはっきり言っていました。この言葉にはショックを受けました。私は彼のことが好きでしたから。

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