「マジメだけど仕事ができない人」に欠けた視点 うまくいかないときは「組み合わせ」を使う

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

実は、このように「すでにあるもの」を「まったく別のもの」と結びつけて「新しいもの」を創造するのも、ラテラルシンキング的発想なのです。

携帯電話についているデジカメも、異質なもの同士を組み合わせて成功した例でしょう。電話とは無関係なデジカメを組み込んだことで、携帯電話のモバイルツールとしての価値は飛躍的に高まったのです。

「意外な出会い」を見つけるには?

わたしたちは、ものには特定の用途があって、それ以外の使い方はできないという強い先入観に支配されています。しかし、その先入観から自由になったとき、別のものとの組み合わせが実現し、新たな価値を生み出すことができるのです。

もうひとつ重要なのは、セレンディピティ(偶然の産物・幸運な偶然を手に入れる力)です。アイスクリームのコーンが生まれた例からもわかるように、組み合わせは「偶然」から生まれることが少なくありません。ある場面に遭遇したとき、そこから絶妙なマッチングを思いつけるかどうかが、成否を分けるのです。

◆オススメの方法: 成功例から転用していく◆

何かを組み合わせる場合、いったん成功事例を見つけてしまえば、あとは驚くほど楽になります。成功事例のパターンをアレンジしていけばよいからです。日本で初めて「たらこスパゲティー」を開発したのは、「壁の穴」というパスタ専門店です。常連客のリクエストから生まれたこのメニューは、今や和風パスタの定番メニューとなりました。

(画像:『ずるい考え方 ~ゼロから始まるラテラルシンキング入門~』より)

「たらこスパゲティー」の存在を知った多くの人は、きっとこんなふうに考えたでしょう。「そうか、パスタはイタリア料理だけど、これに和の食材を合わせてもいいんだ!」。一度「正解」がわかると、あとはそれを転用していくだけ。パスタ+納豆、パスタ+味噌、パスタ+梅干し……と、「たらこスパゲティー」の別バージョンをつくっていけばいいのです。
 何かの成功事例を知ったら、他にアレンジできないか、考える習慣をつけておくといいでしょう。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事