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ビジネス #集英社、講談社、小学館の野望

『リゼロ』に続け!KADOKAWAの最新IP戦略 イベント、映像、グッズ、Webサービス、ゲーム

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3月に開催されたアニメのイベントでは超巨大なブースを設置(写真:編集部撮影)
世界的ブームが続く日本のアニメ・エンタメ。3兆円経済圏の頂点に君臨するのが、漫画原作を供給し、IP(知的財産)の創出源となる大手総合出版社だ。
集英社、講談社、小学館は何を考えているのか。本特集では、非上場会社ゆえに謎の多いそのビジネスの奥の院を解剖する。

大手出版各社がIP(知的財産)のマルチメディア展開を加速させる中、先行して成功例を積み上げているのがKADOKAWA(カドカワ)だ。

1945年に出版社として創業した後、76年には実写映画『犬神家の一族』を公開するなど、古くから映像事業も手がける。さらにアクションRPG『ELDEN RING』が大ヒットした子会社フロム・ソフトウェアをはじめとするゲーム事業のほか、コラボカフェなどのイベント、フィギュアなどのキャラクターグッズまで、エンタメ領域で幅広く展開する。

出版を軸に大量のIPを創出

カドカワの独自性は、大量のIPを創出している点にある。その軸となるのが出版事業だ。

この数年で編集者を積極的に採用し、2024年3月期に出版事業で生み出した新規IPは約6000点と国内出版社で有数の規模だ。前期までのIPを含めたアーカイブの数は13万点にも上る。

ジャンルも多彩だ。「電撃文庫」「MF文庫J」など著名レーベルを数多く有するライトノベルは市場を席巻している。ほかにもコミックスや角川文庫、新書、児童書などがIPの供給源となる。

Web小説投稿サイト「カクヨム」といったUGC(ユーザー生成コンテンツ)プラットフォームを自社に抱えるなど、新規の作家を発掘するチャネルも確保している。編集者は、こうしたプラットフォームに投稿した作家や外部の作家に声をかけ、ストーリーや細かい表現などもアドバイスしながら一緒に作品を作り上げていく。

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