お互いに「承認し合う」職場はなぜ「幸せ」なのか 「声をかけて・質問して・話を聞く」が基本

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

他人を承認しようと思っていると、意識が外に向くため、内にこもらず気持ちが晴れやかになります。当然、他人を承認すれば、されて嫌な人はいませんから、その人はあなたに対して好印象を持ちます。

結果、人間関係は会社、友人、家族など、とても良くなるはずです。また、「他人を承認しよう」という意識でいると、人が怖くなくなります。何を言われるだろうか、何か批判されないか、と恐れる必要がなくなります。

恐れるのは「自分が承認されるかどうか」に意識が向いているからで、その意識を相手の承認に向けていると、過度に人を恐れなくて済みます。そうすると会議で発言したり、プレゼンしたりするのもあまり怖くなくなり、緊張度が低くなります。

他人を承認する具体的な方法とは?

3つ目の理由は「他人を承認する具体的な方法がイメージできていない」ということです。「承認する」といっても、具体的に何をしたらいいかわかっていないのです。では、どうしたらいいのでしょうか。

基本は「声をかけて、質問して、話を聞く」。この3点セットで承認するのが良いと思います。

「承認 (アクノレッジ) 」が人を動かす コーチングのプロが教える 相手を認め、行動変容をもたらす技術
『「承認 (アクノレッジ) 」が人を動かす コーチングのプロが教える 相手を認め、行動変容をもたらす技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

オフィスで誰でもいいから「元気?」など、相手の存在を承認するつもりで声をかけてください。相手の顔は華やぎ、声は良いトーンになるはずです。

続けて、なんでもいいから質問してみましょう。「最近、仕事の調子はどう?」。そして、あとは笑みを浮かべながら、基本は黙って相手の話を聞く

最初は、大して相手は話してくれないかもしれません。でも繰り返し声をかけ、質問をして聞く。心に太陽をぴかぴか光らせながら。これを職場で一人ずつみんながやったら、きっと組織は変わっていくと思います。

まずは今日から、自分から、周りの人の存在を承認して、自分自身を、そして周囲を幸せホルモンで満たしてみませんか?

鈴木 義幸 コーチ・エィ代表取締役 社長執行役員

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

すずき よしゆき / Yoshiyuki Suzuki

慶應義塾大学文学部人間関係学科社会学専攻卒業。株式会社マッキャンエリクソン博報堂(現株式会社マッキャンエリクソン)に勤務後、渡米。ミドルテネシー州立大学大学院臨床心理学専攻修士課程を修了。帰国後、有限会社コーチ・トゥエンティワン(のち株式会社化)の設立に携わる。2001年、法人事業部の分社化による株式会社コーチ・エィ設立と同時に、取締役副社長に就任。2007年1月、取締役社長就任。2018年1月より現職。

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事