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人類史が解き明かす「社畜化」の条件とプロセス スコット『反穀物の人類史』で常識を疑う②

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  • 安川 新一郎 東京大学未来ビジョン研究センター特任研究員、グレートジャーニー合同会社代表

INDEX

ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー』立木 勝 訳/みすず書房

人類が植物を栽培する技術を発明してから穀物の大規模栽培に至るまで、4000年もの時間を要した。それはなぜか? この疑問に答えるのが、本書の著者、スコットによる「飼い馴(な)らし」についての考察だ。

「支配」の誕生

「飼い馴らし」を意味するdomesticationの語源は、ラテン語で家や住居を意味するdomus。domestic(家庭内の、国内の)の語源でもある。人類はまず、火を自在に「飼い馴らす」ことに成功し、野山を焼くことで生態系を変え、獣から身を守れるようになった。そして、火に集まる動物を徐々に家畜化し、植物を家の周辺で栽培することを覚えた。

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