東洋経済オンラインとは
ビジネス #展望 2024年アメリカ大統領選

「逆もしトラ」惜敗したら起きるとんでもない混沌 選挙結果の前に「制度」を争う共和党の狙い

7分で読める 有料会員限定
  • 渡辺 亮司 米州住友商事会社ワシントン事務所 調査部長

INDEX

5月21日、マンハッタン刑事裁判所に出廷したトランプ氏(写真:Bloomberg)

今年11月の大統領選で、トランプ前大統領は何が何でも当選しなければならない個人的な理由がある。それは、トランプ氏に刑事裁判4件をはじめ司直の手が伸びていること。

仮にトランプ氏当選の場合、政権発足後に司法省が同氏に対する連邦法で裁かれている案件の起訴を取り下げると見られている。あるいは就任前に有罪判決が下っていた場合、その合憲性は問われるものの、トランプ氏は自らに恩赦を与えることも予想される。州法で裁かれている案件についても、政権発足後は司法省による圧力で裁判は行われず、収監される可能性も低いとみられている。

しかし、トランプ氏落選の場合は、バイデン政権下で裁判が続くに違いない。一部の刑事裁判ではトランプ氏に有罪判決が下され、同氏は収監される可能性さえある。来年以降、少なくとも4年間は収監を確実に逃れるためにも、トランプ氏は大統領選で勝利せねばならない。

「2020年は勝っていた」と今も信じる人たち

激戦州での最新世論調査からも、2024年大統領選が仮に今日行われた場合、トランプ氏が僅差で勝利するとの見方が支配的だ。しかし、大統領選まで半年弱あることからも情勢は変わりうる。いずれにしてもウィスコンシン、ミシガン、ペンシルベニア、ノースカロライナ、ジョージア、アリゾナ、ネバダなどで大接戦となる公算が大きい。

2020年大統領選で「勝利したのは本来、トランプ氏」と共和党支持基盤は現在も信じる。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象