映画版「シティーハンター」がいま人気化した必然 週間映画ランキング、初登場で1位を獲得

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獠の愛車である赤いミニクーパーを運転するために、マニュアル車免許を取得。ガンアクションに備えて、海外に行って実弾での訓練をしたり、撮影で使用する6種類の銃のモデルガンを用意して、ノールックで扱えるように、そうとう練習を重ねたそうです」

鈴木が演じた冴羽獠について、漫画原作の実写映画に詳しい映画ライターの杉本穂高さんは“再現度100%”と太鼓判を押す。

「実写にしかできない表現は、やはり生身の役者による本物の迫力だと思います。つまり、今回原作ファンが期待していたのは、“生身の肉体を持ったリアルな冴羽獠”なんです。今回の鈴木さんの筋肉は“見せるための筋肉”ではなく、激しいアクションシーンをこなすことができる“実戦的な筋肉”がついていると感じました」

2023年1月の『シティハンター』撮影中、エキストラの女性2人組にカイロを手渡した後、目を合わせて会話をする鈴木亮平(写真:週刊女性PRIME編集部)

本格的な銃さばきも「凄腕のスイーパーとしての説得力を与えていた」、と絶賛。

寒空の下のエキストラを気遣う鈴木

「鈴木さんは所作の一つひとつまで、キャラクターへの理解度が高かった。映画序盤、チンピラから奪った銃を一瞬で解体してしまう慣れた手つきなど、“この男は普段からこういうことをしているんだな”と、動きだけで視聴者に伝わる凄みがありました」(杉本さん)

原作へのリスペクトと、役者魂が功を奏したようだ。

実は鈴木の人柄が感じられる場面を週刊女性は目撃している。昨年1月、東京・新宿で行われていた『シティーハンター』のロケでのことだ。

「エキストラ100人を呼んでの大がかりな撮影でした。寒空の下、外で待機しているエキストラを気遣って、鈴木さん自らカイロを配ってくれたんです。一人ひとりと会話をして、お礼を言っていました」(エキストラのひとり)

新宿の街にも愛される主人公のように、周囲を思いやる気持ちが今回のヒットにつながっていた!?

杉本穂高 実写・アニメライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』(星海社新書)著者。さまざまなウェブ媒体で、映画とアニメについて取材・執筆を行う
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