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欧米流の「個人主義」はロシアにはなじまない 佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿55

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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ソ連人民代議員で「黒い大佐」と呼ばれたヴィクトル・アルクスニス氏の立ち位置は興味深い。ソ連擁護を断固訴えているが、共産主義を嫌っている。そして、地政学を重視する。

筆者がアルクスニス氏を詳しく紹介するのも、人格的に高潔で教養に富んだ政治家を回想したいという理由だけではない。アルクスニス氏の政治哲学が現下ロシアの政治エリートの思想を先取りしており、現在のロシアを理解するために有益だからだ。現在もアルクスニス氏は、通信アプリ「テレグラム」で、プーチン大統領による「特別軍事作戦」(ウクライナ侵攻)を積極的に擁護する論陣を張っている。1991年8月末時点で、30年後のロシアを彼が見通していたように思えてならない。

話を元に戻す。

──ヴィクトルが国家非常事態委員会の路線は基本的に正しいと考えていることはよくわかった。民衆の多数もこの路線を支持しているのだろうか。

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