AIで何をしたらいいか思いつかない人の"ツール" 数週間要していた動画作成が、数分でできる

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NoLangは、入力欄にテキストを入力すると、AIナレーション付きの解説動画を生成するサービスです。

使い方は説明するまでもないくらい簡単。NoLangのサイトにアクセスしてGoogleアカウントでユーザー登録をするだけ。早速「ChatGPTを含む生成AIのビジネスパーソンの活用方法」と入力してみました。

すると、数秒で「生成AIのビジネス活用術」という解説動画を生成してくれました。

内容構成もバランスが取れたもので、活用事例の紹介だけではなく、活用する際の注意点にまで訴求した動画を生成してくれます。

このツールの特徴は、AIに生成させるための「おまじない」(プロンプトと呼ばれます)を使いこなすスキルに関係なく、自分が気になることを短文で入力するだけで、テキストに応じた解説動画を生成してくれることです。

仕組み的には、入力した文言により生成された、4〜5センテンスの簡潔な説明文と、注意事項や補足を含む「締め」のテキストを生成し、それらを画像と読み上げ音声とともに1分前後の動画として生成するというものです。生成した動画はダウンロードも可能です。

無料ですし、無理やり最初の第一歩を踏み出してもらうにはぴったりです。動画の構成や、画像、読み上げ音声の素材集めの手間が一切かからず、いきなり数秒で解説動画が作られる体験はなかなか強烈です。

ホームページの要約動画を数秒で

さらに、AI系ツール界隈では、必須となりつつある「Chrome拡張機能」にも対応しています。

NoLangをChromeの拡張機能に追加すれば、開いているウェブサイトの要約動画の作成が「ボタン一つ」で可能です。

使い方は、パソコンからChromeウェブストアにアクセスし、NoLangをChromeに追加、その後画面の右上のパズルピースのボタン(拡張機能)より、NoLangを選び、ブラウザの固定ボタンとして設定するだけです。

早速、以前の記事(世界中が任天堂「どうぶつの森」に夢中なワケ)に関する要約動画を作ってもらいました。

筆者である僕からみても、抜き出し部分も適切で十分なクオリティでした。

プラグインの利用で、ホームページからも動画作成可能。品質も高い(筆者撮影)

現在は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づいた非営利でのショーケースではあるものの、技術的には商用利用可能なところまできているように感じました。

生成した動画を元(シード)にした再編集機能は、現在はまだないのですが、今後のアップデートによってそれらが対応すれば、自分が担当している事業のホームページに動画をつけるなんていう、今までであれば数週間〜1カ月単位の仕事が、各ページ数分程度で済む時代がくるかもしれません。

今回このツールを触ってみて、「AI全然わからない〜!」と言っていた担当編集者も「これ面白い! 癖になるね!」「こんな事できないの?」とAI活用の第一歩を踏み出しました。

日本発の開発チームが、AI活用の一番最初にぶつかる「始めるきっかけ」「体験するきっかけ」を後押しするツールを作ってくれたことにワクワクします。

世永 玲生 GMOインターネット特命担当、ゲームデザイナー

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よなが れお / Reo Yonaga

ソニー・ミュージックエンタテインメント、セガ、キューエンターテインメントを経て2010年から現職。2009年に自身が企画した「Matrix Music Pad」がアップルの年間ベストアプリに選出されるなどの実績を持つ。英App Annieが選ぶ日本のTOP10デベロッパーに個人チームで唯一選出される。鈴木みそのマンガ「ナナのリテラシー」に登場する天才ITコンサルタント山田甚五郎のモデル。元ファミ通殿堂入りゲームデザイナーの視点からの各種分析記事には定評がある。※記事は筆者の個人的見解であり、所属組織を代表するものではありません

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