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「コーヒーで疲れを誤魔化し続ける人」迎える末路 疲労を忘れるメカニズム「休養学」博士が解説

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  • 片野 秀樹 博士(医学)、日本リカバリー協会代表理事

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飲むと元気になるコーヒーや栄養ドリンクはビジネスパーソンの強い味方。しかし、頼りすぎは禁物です(写真:dejavu/PIXTA)
突然ですが、あなたは今、疲れていませんか?
医学博士で日本リカバリー協会代表理事である片野秀樹氏によれば、疲労は熱や痛みと同じ、体からの警告です。
片野氏がこのほど上梓した『休養学:あなたを疲れから救う』では、軽視されがちな「疲労」と「休息」について科学的な解説を加え、
「人はなぜ疲れるのか?」
「疲れても無理をして休まずにいると、人間の体はどうなるのか?」
「どんな休み方をすれば最も効果的に疲れがとれるのか?」
といった疑問に答えていきます。
コーヒーを飲むとどうして疲れが和らぐのか? 本書から抜粋・編集してお届けします。

疲労は病気につながるサインである

私たちは酸素を吸って生きていますが、酸素を吸うことで生じる、よくない副産物もあります。それが酸素ラジカルという活性酸素です。

『休養学:あなたを疲れから救う』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

活性酸素は細胞を傷つけます。傷ついた細胞を修復するためには修復エネルギーが必要になります。その修復エネルギーは何かというと、ATP(アデノシン三リン酸)です。

これはミトコンドリアでつくられ、われわれの体を動かす原動力となるガソリンのようなもので、ATPが潤沢にあれば、傷ついた細胞をすぐ修復してもとの状態に戻せます。

しかし体内のATPを使い切って枯渇してしまうと、修復ができない状態になってしまいます。そうするとさまざまな悪い影響が体の中に生じてきます。その1つが疲労です。

疲労を放っておくと、重大な病気を招く可能性もあります。「たかが疲労」ではありません。疲労は病気につながる重要なサインなのです。

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【疲労は軽視されがちである】

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