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「ガストに行けない」低賃金にあえぐ介護職の実態

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子どもの服は、親戚からのお下がりをフル活用。新品を買うときはしまむらに行く。

小さい頃は西松屋の399円のTシャツを重宝した。トレーナーは1着1000円以内で。セールで半額になると大きめのサイズの服を買いだめして、来年に備える。イオンの服売り場やユニクロでは高くて買えない。

「子どもが成長すれば、ランドセル代や制服代など何かとお金がかかります。夜勤をこなしても最大で月20万円程度。それではつらい」(理恵さん)。

「結婚できるのかわからない」

結婚にも影響が出る。

茨城県在住の佐藤祐介さん(仮名、37)は「介護職は結婚が難しい。女性が年収の高い相手を求めたら、どうしようもない」と、苦笑いする。

20代の頃に大手の結婚相談所に入会したが、パーティーの参加費やセミナーの受講費用に都度3000〜5000円かかる負担が重く、1年ほどで退会した。当時、勤めていた特養やグループホームの給与は手取りで月15万〜17万円。目の前の生活で精いっぱいだった。

現在、サービス付き高齢者向け住宅で働く祐介さんの年収は300万円に届かない。

それでも月の手取りが22万円を超えて、「やっと貯金できるようになり、心に余裕ができました」と言う。アパートの家賃5万円と光熱費や食費などの生活費を支出しても、手元に1万〜2万円残るようになった。

結婚相談所を退会した佐藤祐介さん(仮名、上)と、佐藤さんの給与明細書(下)(写真:筆者撮影)

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