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トランプ氏は2024年、米大統領に返り咲くのか 共和党予備選は有力対抗馬が伸びず逃げ切りも

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  • 渡辺 亮司 米州住友商事会社ワシントン事務所 調査部長

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着々と資金集めを進めるトランプ氏(写真・ロイター)

「苦しい戦いだ」――。共和党大統領選候補のロン・デサンティス・フロリダ州知事を支える特別政治活動委員会(スーパーPAC)である「ネバー・バック・ダウン」のスティーブ・コルテス報道官は7月初め、ツイッター上で開催した会合で選挙活動が思惑通りに進んでいないことを認めた。

7月半ば、デサンティス陣営はスタッフを複数解雇し、その苦戦状況を露呈させた。通常、選挙戦が思惑通り進んでいない理由はスタッフではなく、候補者あるいはメッセージに問題がある。アメリカのメディアは相次いで、デサンティス氏の選挙キャンペーンは「リセット」が不可欠と報じている。

最新世論調査によると、デサンティス氏は先頭を走るトランプ前大統領に約30ポイント差までリードを広げられている。早い時期にここまで大きくリードを広げている候補が負けたケースは、1980年大統領選の民主党予備選におけるテッド・ケネディ上院議員のみ。

したがって、トランプ氏がそのまま逃げ切ることも大いにありうる。

出馬表明から2カ月、厳しさは増すばかり

2023年4月、デサンティス氏は訪日した際、世論調査でトランプ氏に劣っている点について報道陣から聞かれ、「私はまだ候補ではない」と回答し、出馬表明後に挽回することを示唆した。

デサンティス氏の出馬表明から2カ月が経過した。だが、連日、ネガティブな報道が続き、情勢はデサンティス氏にとってますます厳しさを増している。デサンティス氏は全国規模で争うには経験や人脈もなく、2028年大統領選まで待つべきといった主張も広まりつつある。

同氏は、カリスマ性や特に予備選の序盤州で求められる有権者と気持ちを通じ合う能力にも欠けるとも指摘されている。党内での支持率は年始あたりをピークに下落傾向にある。

一部の共和党系の専門家はデサンティス氏について、メディアが無理やり仕立て上げたトランプ対抗馬とも分析する。

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【挽回できたケースはあるのか】

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