「有給休暇の取得率が高い」200社ランキング 有給休暇を取りやすい会社は何をしているのか

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「有給休暇取得率」が高い企業をランキング(写真:y.uemura/PIXTA)

人生100年時代といわれる中、自身の生活を振り返り、ワーク・ライフ・バランスを考える機会は増えている。就職や転職、副業など、長い仕事人生において選択肢が増えた今、改めて企業の「有給休暇取得率」に注目してみたい。

今回は『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2023年版に掲載している各企業の有給休暇取得率(2021年度基準)のデータを基に、3年平均取得率の高い204社をランキングした。各社の具体的な取り組みと併せて紹介する。

なお、本ランキングは同誌の掲載企業1702社のうち、有給休暇の付与日数が平均10日以上かつ取得率を3年連続で開示している1237社を対象とした。取得した有給休暇には前年度繰り越し分も含めるため、取得率は100%を超える場合がある。また、『CSR企業白書』2023年版(2023年4月24日発売予定)には2021年度の有給休暇取得日数・取得率のランキングを上位800位まで掲載予定だ。

取得率1位はDMG森精機

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1位はNC旋盤・マシニングセンタ大手のDMG森精機。3年平均取得率は109.4%。昨年2位から首位に上昇した。「よく遊び、よく学び、よく働く」をスローガンに、有給休暇の積極的な取得を推進。「よく遊び」「よく学び」「よく働き」の3部門で優れた活躍をした従業員を毎月表彰し、奨励金を支給する制度を設ける。このような具体的な制度も設けることで、従業員の公私ともに充実した生活を後押しする点が特徴的だ。

2位はトヨタグループの完成車両メーカー、トヨタ車体(3年平均取得率101.3%、以下同)。有給休暇を次々年度まで持ち越すことができるうえに、有給休暇の失効をなくすための「年休カットゼロ」活動も推進する。この活動により、1994年度から28年連続で有給休暇失効ゼロを達成している。

3位は農機関連のクボタ(100.8%)。時間単位の有給休暇制度を設けており、年次有給休暇の取得可能日数のうち、1年につき5日の範囲で取得できる。

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