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アメリカ金融不安の本質は政策のミックスの失敗 早期に財政緊縮を行えば危機は抑制されたか

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  • 森田 長太郎 オールニッポン・アセットマネジメント執行役員/チーフストラテジスト、ウォールズ&ブリッジ代表

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(写真:Ting Shen/Bloomberg)

3月に破綻して、グローバル金融市場に大きな影響をもたらした米シリコンバレー銀行(SVB)は、大口預金が9割を占めるという特殊な銀行であったことは確かである。しかし、この特殊な形態の銀行の預金を特例で全額保護扱いにし、他の銀行についても必要なら同様の措置を取ると財務長官が言明するに至ったのは、米国の銀行全体に関わる問題が存在していたからにほかならない。

それは米銀が抱える巨額の債券評価損と、過去に例のないような急激な預金移動の発生であった。

米銀問題の本質的要因

本事例に似ているとされるのが1980年前後に発生したS&L(貯蓄貸付組合)危機だ。インフレ抑制のためにFRB(米連邦準備制度理事会)が大幅な利上げを行った結果、小規模金融機関の破綻が相次いだ。

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