今後も広がる?JR東の新幹線「コーヒー」販売復活 上越で試行し好評受け拡大、あの「アイス」も

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コーヒーは「深いローストによるコクと苦み豊かなストロングタイプ」だという。あっさりしたタイプの味ではすぐ飲み終えてしまうので、一定の乗車時間がある新幹線で少しずつ飲むにはちょうどよさそうだ。具体的な商品名や抽出方法については答えられないが、「大手飲料メーカーより仕入れ、販売している」という。

販売する列車は、上越新幹線「とき」に加え、東北新幹線「はやぶさ」、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」だが、一部の列車では取り扱いがない。東北新幹線では、モーニングコーヒーとして一部列車でホットコーヒーを上越新幹線とは異なる商品・抽出方式で販売していたが、11月1日以降は上越新幹線と同様の商品・抽出方式へ変更した上で対象列車を拡大して販売しているという。

ホットコーヒーが販売再開されるならば、今度は人気商品だったアイスクリームもほしい、となるのが人情だ。コーヒー販売開始のプレスリリースには、「アイスクリーム等のご要望の多い商品についても、今後販売線区の拡大を検討してまいります」とある。

アイスクリームはどうなった?

JR東日本に質問すると、すでに北陸新幹線ではスジャータ製のアイスクリームを販売し、好評だという。SNSなどでも同新幹線車内で「シンカンセンスゴイカタイアイス」などと呼ばれるスジャータ製アイスクリームを販売していることが話題となっていた。

E7系車内
新幹線E7系の車内(撮影:大澤誠)

北陸新幹線は、JR東日本では最後までお弁当やアイスクリームの車内販売を残していた路線だ。終点は金沢という北陸随一の大都市であり、全線を通して乗る利用者も多い。仙台、盛岡、八戸と徐々に利用者が減っていく傾向がある東北新幹線とは異なる。そんな路線だけに、乗客がアイスクリームを堪能するのにはちょうどいいのだろう。つまりは販売に向いている路線ということだ。

アイスクリームの販売再開は好評で、すでに上越新幹線の一部列車でも発売を開始したとのことだ。ただし、スジャータ製のアイスクリームとは異なるものだという。東北新幹線でもすでに発売している。

次ページ要望など考慮し販売線区拡大も検討
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