東洋経済オンラインとは
ビジネス #コンサル、弁護士、税理士

ソフトバンクグループの税負担は本当に適正か 持ち株会社に二重課税するのは理にかなわない

3分で読める 有料会員限定
  • 大原 達朗 ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科長兼教授、公認会計士

INDEX

ソフトバンクグループといえば、公認会計士や税理士なら誰もが注目する銘柄だ(撮影:尾形文繁)

今年8月20日付の日本経済新聞電子版に「ソフトバンクグループ(SBG)、繰り返す法人税ゼロ 税制見直し議論も」という記事が掲載された。ソフトバンクグループといえば投資家だけでなく、公認会計士や税理士も最も注目する企業である。

いわく、ソフトバンクグループは2007年3月期以降の15年間、法人税が生じたのは4期だけで、ほとんど税金を払っていない。合法ではあるが、税負担の軽さについて、現在の税制が妥当かなどの議論を呼ぶと指摘している。

この件では議論が混乱する要素が2つある。1つはソフトバンクグループという名称、もう1つは単体決算と連結決算の違いだ。

グループでは各事業会社が税を負担している

週刊東洋経済 2022年11/5号(「秀才たちの新ヒエラルキー コンサル 弁護士 税理士」。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。バックナンバー常備店はこちら

まずソフトバンクグループという名称について。「ソフトバンクグループ株式会社」は孫正義氏が会長兼社長を務める純粋持ち株会社である。持ち株会社は子会社の株を保有、管理・監督をする機能を持ち、収入は子会社からの配当や経営指導、受託料などになる。

世間が持つ「ソフトバンクグループ」のイメージは、持ち株会社、通信事業の「ソフトバンク株式会社」、ヤフーやLINEのサービスの「Zホールディングス株式会社」、ビジョンファンドなどを含む、グループ全体を指すことが多い。

この前提で、ソフトバンクグループがほとんど税金を支払っていないとなれば、それはおかしいとなる。が、21年3月期、22年3月期の連結キャッシュフロー計算書では、通信会社のソフトバンクだけで4000億円弱の法人所得税を支払ったと記載されている。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象